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2025年4月5日(土)-5月6日(火)
川村摩那 木津本麗 二人展「波とFrame」
GALLERY ROOM・A
アート・コミュニケーションプラットフォームArtStickerが運営するコマーシャルギャラリーGALLERY ROOM・A は、2025年4月10日(木)で開廊4周年を迎えます。
この度、周年を飾る企画として2025年4月5日(土)よりアーティストの川村摩那と木津本麗 による二人展「 波とFrame 」を開催いたします。
概要
会期|2025年4月5日(土)- 5月6日(火)
会場|GALLERY ROOM・A
住所|KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS(東京都墨田区本所2-16-5)
開廊時間|8:00-23:00
川村摩那と木津本麗は、ともに2023年に京都芸術大学修士課程芸術研究科美術工芸領域油画専攻を卒業し、現在関西を拠点に活動しています。
川村の作品は、自身の詩や散文をもとに、日本語のテキストやそこに現れる情景を絵画に落とし込み、キャンバスに記された文字が水によって崩れ、抽象的な描線へと変化することで、言葉の持つ意味の移ろいを表現しています。
一方、木津本は、彼女にとって幼少期の記憶や「何にでもなれるもの」としての象徴であるフェルトを無作為に床に投げることで、意図を超えた偶然の構成を生み出すという独自の手法で制作を行っています。
本展では、無意識的なプロセスの中で形を生み出す木津本の視点や、言葉と視覚表現の間を行き来する川村の視点が交錯することで、作品の間に生まれる余白が新たな解釈を生み出す場となることを願います。
波のように固定化されずに揺らいで変化する表現と、物理的な構造や視覚的なフレームによって形作られる秩序が生み出す対話を、是非、会場にてご高覧ください。
作家プロフィール
川村 摩那
1995年 兵庫県生まれ。
2018年 早稲田大学文学部日本語日本文学コース近代文学専攻 卒業。
2023年 京都芸術大学修士課程芸術研究科美術工芸領域油画専攻 修了。
早稲田大学文学部日本語日本文学コースにて夏目漱石や志賀直哉といった近代文学作家の小説内における叙述の方法や日本語学を学んだのち、京都芸術大学修士課程にて「文字」や「物語」をモチーフにした絵画表現について研究し、現在は京都を拠点に絵画作品を制作している。
主な個展
2024年「mtk+ vol.18 / 川村摩那」MtK contemporary art .S店舗内(京都)
2023年「そうして明くる日も明くる日も」haku kyoto(京都)
主なグループ展
2024年 川村摩那・木田陽子二人展「6文字」Alternative Space yuge (京都)
2024年「WHAT CAFE EXHIBITION vol.38:ギグス・アンド・ホビーズ:美術実践の日常風景」WHAT CAFE(東京)
2024年「東 京都展」WHAT CAFE(東京)
2024年「UTSUROI」Tokyo International Gallery(東京)
2023年「ART in OFFICE “SESSEN”」DMOARTS(大阪)
2023年「カンサイボイスvol.2」nca | nichido contemporary art(東京)
主なアートフェア
2023年「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2023」京都文化博物館別館(京都)
2022年「3331 ART FAIR 2022」3331 Arts Chiyoda(東京)
アーティストインレジデンス
2023年 河岸ホテル(京都)
木津本 麗
1998年 滋賀県生まれ。
2021年 京都市立芸術大学美術学部油画専攻 卒業。
2023年 京都芸術大学修士課程芸術研究科美術工芸領域油画専攻 卒業。
主な個展
2024年「あたたかさのコミュニケーション」N project(大阪)
2024年「木津本麗 作品展」東京表参道anonymous bldg.(東京)
2023年「A trail of stardust」MEDIA SHOP gallery2(京都)
2023年 MtK plus vol,16 MtK Contemporary Art .s 店舗内(京都)
2023年 SOLO SOLO SOLO Vol.5「星が光るとき」biscuit gallery (東京)
主なグループ展
2024年 「SMoA コレクション -女性作家特集-」滋賀県立美術館(滋賀)
2024年「The Echoes of EAST KYOTO 東 京都 展」WHAT CAFE(東京)
2024年「collective2024」OMOTESANDO CROSSING PARK(東京)
2023年「Untitled」SOM GALLERY (東京)
2022年「FictionとFeeling」西武池袋本店2階アートカプセル+(東京)
2022年 「ぎこちない感覚」 YOD TOKYO (東京)
主なアートフェア
2024年「ART FAIR ASIA FUKUOKA 2024」, N project(福岡)
2023年「ART FAIR ASIA FUKUOKA 2023」, N project(福岡)
2023年「ART OSAKA 2023」,DMO ARTS(大阪)
2023年「ART FAIR TOKYO 2023」, biscuit gallery(東京)
2022年「3331 ART FAIR 2022」,DMO ARTS(東京)
2022年「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2022」(京都)
受賞歴
2023年 anonymous art project competition 3 特別賞(日本)
展覧会ステートメント
川村摩那は、自身の詩や散文をもとに、日本語のテキストやそこに現れる情景を絵画に落とし込む。キャンバスに記された文字が水によって崩れ、抽象的な描線へと変化することで、言葉の持つ意味の移ろいを表現する。言葉に依存しながらも、言葉だけでは捉えきれない感覚や印象を、絵画という視覚表現の中で探求する試みである。彼女にとって、言葉は世界を知覚する装置でありながら、同時に世界そのものを変容させる要素として機能する。
一方で、木津本麗は、フェルトを用いた独自の手法で制作を行う。フェルトは、幼少期の記憶や「何にでもなれるもの」としての象徴であり、彼女はそれを無作為に床に投げることで、意図を超えた偶然の構成を生み出す。フェルトを並べる行為は、彼女にとって瞑想的な「儀式」としての意味を持ち、彼女のペインティングは、その布置から受け取った情感を翻訳し、色彩や構成として再構築する試みである。
川村の作品は、言葉を通じて視覚表現へと変換するものであり、木津本の作品は、形や質感を用いて身体的な感覚を表現するものである。川村は言葉を視覚化することで意味の移ろいを探求し、木津本は形の配置によって感覚や記憶を喚起する。異なる方法論を持ちながらも、両者の作品には、目に見えないものや曖昧な存在を可視化するという共鳴がある。
本展「波とFrame」は、波のように固定化されずに揺らいで変化する表現と、物理的な構造や視覚的なフレームによって形作られる秩序が対話を生むことを企図している。無意識的なプロセスの中で形を生み出す木津本の視点や、言葉と視覚表現の間を行き来する川村の視点が交錯することで、作品の間に生まれる余白が新たな解釈を生み出す場となることを願っている。
GALLERY ROOM・A
年齢やジャンルにとらわれず、国内外で活躍する様々なアーティストを紹介し、Artistの発表の場(ROOM)を創出しているコマーシャルギャラリー。アートプラットフォーム「ArtSticker」が企画・運営を行い、定期的に企画展を展開していきます。ギャラリーでの個展や作品販売だけではなく、ホテル客室での展示企画や、地域性を活かしたワ ークショップや宿泊プログラム、トークイベントなどを通じて、“アート”を多様な解釈の中で経験するための場所としていきます。
https://www.instagram.com/galleryrooma_artsticker/