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終了|2024年11月16日(土)-12月15日(日)
西村昂祐「死滅回遊魚」
GALLERY ROOM・A
アート・コミュニケーションプラットフォームArtStickerが運営するコマーシャルギャラリー、GALLERY ROOM・A で2024年11月16日(土)よりアーティスト・西村昂祐による新作個展「死滅回遊魚」を開催いたします。
概要
会期| 2024年11月16日(土)- 12月15日(日)
会場| GALLERY ROOM・A
住所| KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS(東京都墨田区本所2-16-5)
開廊時間| 8:00-23:00
西村昂祐は、1999年兵庫県生まれ。支持体に絵具がついた別の物体を押し付けて剥がすデカルコマニー(転写)の技法での絵画制作を行なっています。過去の作品では、既存する絵画や人物像などの図像を用いて、人の意識を介在させずにイメージを解体し再生成する制作を主に行なってきました。
現在は、今までの表現と並行して具体的なイメージを使わない抽象的な色面の制作も行なっています。このシリーズでは、微妙に変化する色面とその色と同じ絵具をつけた様々な物体でデカルコマニーを行う制作で、より絵具の物質性に着目しています。自身の制作意図にも関わらず、最終的にはデカルコマニーで発生する絵具や描画材の組み合わせによる自然現象で絵が完成されてしまう不条理さのようなものに作家は惹かれています。
本展では、作家が新たに取り組んでいる表現を中心とした新作絵画を展示いたします。西村昂祐が表現する世界を是非、会場でご高覧ください。
作家プロフィール
1999年兵庫県生まれ。
2022年大阪教育大学芸術表現専攻教育学士終了。
2024年東京藝術大学大学院美術研究科修了。
デカルコマニーの技法を用いて、大量に複製され消費されたイメージを記号として作品に取り入れ絵画を制作している。
現在は、転写する行為そのものからできる絵画表現や具体的なイメージを使わない抽象的な色面の制作を行なっている。
Instagram
https://www.instagram.com/nishimu.ra.kousuke/
展示会ステートメント
死滅回遊魚とは暖かい地域に生息する魚が、本来生息しない海域に流され、もとの生息地に戻れず死んでしまう魚のことだ。
本展では、横に長いサイズの絵画を中心に構成した展示を行なっている。
不自然な比率の横に長い絵画は、横長の比率とは異なる一枚の絵画を分断してできた作品かもしれないし、そうでは無いかもしれない。
何かしらの物質から剥がされてできた偶発的な絵具の模様は絵画内では存在できる。絵画内の色彩の中でできた物質感はもう戻らない。
もとの状態に戻ることができない不可逆性が、絵画の画面内や展示される空間の中に固定される様が死滅回遊魚を想起させた。
色彩のつながりと物質の分断が繰り返される展示空間を回遊してほしい。
西村昂祐
GALLERY ROOM・A
年齢やジャンルにとらわれず、国内外で活躍する様々なアーティストを紹介し、Artistの発表の場(ROOM)を創出しているコマーシャルギャラリー。アートプラットフォーム「ArtSticker」が企画・運営を行い、定期的に企画展を展開していきます。ギャラリーでの個展や作品販売だけではなく、ホテル客室での展示企画や、地域性を活かしたワークショップや宿泊プログラム、トークイベントなどを通じて、“アート”を多様な解釈の中で経験するための場所としていきます。
https://www.instagram.com/galleryrooma_artsticker/