KAIKA TOKYO AWARD 2022 結果
KAIKA TOKYO AWARD 2022は、秋元雄史氏(東京藝術大学名誉教授、練馬区立美術館館長)と小山登美夫氏(小山登美夫ギャラリー代表)を審査員に迎え、2021年12月23日~2022年2月13日を募集期間として開催いたしました。全国から絵画、陶芸、彫刻など291点の作品の応募があり、受賞3作品と入選12作品を選出しました。これらの計15作品は、2022年3月から館内に約2年間収蔵展示され、国内外から訪れる多くの宿泊客に鑑賞されます。
KAIKA TOKYO AWARD 2022 大賞
六本木 百合香「ENTER」
<秋元 雄史 氏 コメント>
六本木さんの作品は、色もきれいですし、ディテールまで丁寧に書き込まれているので、見飽きることのない作品です。作家の中には物語があって、それに向けて描き込んでいるのだと思いますが、それぞれの見る人の視点で絵の世界に入り込められる面白い作品だと感じました。
<小山 登美夫 氏 コメント>
六本木さんの作品は、見る人によって色々な物語を感じとれると思いました。3つの頭を持つ龍が、過去、現在、未来をあらわすという作家の意図をプレゼンテーションで聞きましたが、見る人によっては片目の変わったおじさんや、おにぎりが飛んでいる場面が可愛いと思えるのかもしれなく、いろんなシーンを見ることができる豊かな作品だと思いました。
秋元 雄史 賞
近藤 七彩「奇ッ怪家具」
<秋元 雄史 氏 コメント>
近藤さんの作品は、応募資料の段階では、どこまで丁寧に出来ているかがかわからなかったのですが、実物はディテールまでとてもこだわっていて、プロダクトとして世に出せられるようなクオリティでした。アートオブジェとしても、実際に使える変わった家具としても、両面の魅力をあわせもつ点が新しいと感じました。
小山 登美夫 賞
河合 真里「group 8」
<小山 登美夫氏 コメント>
河合さんの作品は、とっても単純な絵ですが、ちょっとした色、例えば紫の色の違いで空間をつくるという点がデザイン的な要素にも思えるのですが、やっぱり絵画的な印象を受けて、そこがとても良かったです。作家の他の作品を見ていないのですが、この作品は特に色や構図が面白かったです。
その他入選作品(作家名50音順)
⼊沢 拓「formation」
榎本 ⼤翔「思想堆積」
鎌⽥ あや 「Thesingbreaksuptheprotractedponderoussilence.」
國政 サトシ「習慣のスケール」
ザラズア ラファエル「Growing up」
永井 天陽「metaraciton #10」
中島 明⽇⾹「時の重なり、紙の重なり」
西村 大樹「世界と溶け込むに⾄るまで」
松本 千明「ROOM_#007_1」
宮原 野乃実「DRIFT」
曾 嬿圩「Wujie 1-16」
横村 葵「アパートメント」